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利兵衛窯の再開計画を色々とやっていますが、何せ、八田から遠い丹後に住んでいるものですから、遅々として進まないのです。でも、何とか、その道は付いてきたようです。 昔、八田焼の発展と登り窯の保存を目指して、「八田焼保存振興会」を立ち上げたのです。 この会、長らく休眠していたようですが、去年辺りから信楽の人を迎えて、陶芸教室などで八田焼の再興を目指しておられます。また、伝統よりも、全く新しい八田焼を目指して行かれるようです。 この会の私の目的は、本来、八田にある二基の登り窯の保存を目指していたのです。そのために、会の名前に、わざわざ「保存」という言葉を入れたのです。でも、結局は、この目的は達成せずに、二基の登り窯は、既に崩壊しつつあります。私は、この状態では、窯の保存はとてもおぼつかないと思い、窯の保存は諦めました。 しかし私は佐平窯とは30年の付き合い、佐平から教えて貰ったこと、習ったことを後世に伝えるべく、新たに、「八田焼伝統継承会」を立ち上げました。 佐平窯は、八田焼の歴史400年の最後の窯元、その伝統技術を知るものは、もう私1人だけですから、この技術を継承してくれる人に伝えておきたいと考えたのでした。現在は、1人の弟子も出来て、後は、佐平窯の血筋の方が、それを継いで貰えるのを期待しているのです。そうなれば、私の「八田焼伝統継承会」の利兵衛窯と佐平窯、そして八田焼保存振興会系の二つの系統、少なくとも三つの八田焼窯元が出来るわけです。 「八田焼保存振興会」は、八田の土を使って八田で焼くと言う事にこだわって、全く新しい焼物を創造されるとのことです。 私の「八田焼伝統継承会」は、あくまで八田の伝統の上に立ち、それを発展させると言うことにこだわりたいと思います。 そうなると、良い意味で競争が始まり、明るい未来が生まれてきました。私も、どんな新しい八田焼が出来るか、大変楽しみです。是非、振興会もがんばって欲しいものです。 後は、いよいよ、私が甲賀に移住しなければならないわけで、住居探しの開始です。出来れば、農家の古い家が借りられると有り難いのです。陶器の展示場と鉱物の展示場を併設した住居にしたいのです。それと、薪の窯も作りたいので、その用地も確保しないとならないのです。
by hattayaki
| 2013-06-05 22:26
| 八田焼 利兵衛窯
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